「これは人がやる価値のある仕事か?」
この問いがいつもHILLTOPの根底にはあります。
現在は米国にも現地法人を持ち、世界的なエンターテインメント企業や宇宙開発機関など世界の名だたる大手企業からも試作を中心に仕事を頂いていますが、弊社の前身である山本精工はもともと自動車部品の量産を行う町工場でした。先代の社長が、頭の中を空にし、朝から晩まで機械と毎日格闘している社員の状況を見て、「これでは人が機械を使っているのではなく、逆に機械に使われているようだ」と感じ、当時売上の9割を占めていた量産から、生産に人の知恵が毎回必要な多品種単品・試作主体の製造へ経営方針を転換したことが弊社のルーツとなっています。
当時売上の9割を占めた量産をやめる事は大変勇気がいる決断であり、また、単品物は毎回異なる加工手順を踏まなければならないため、手間がかかり儲からないと業界的に位置付けられていましたが、職人の考えと技術をデータ化していく事で、24時間無人で稼働する自動加工のシステム(HILLTOPシステム)を備えた工場を作り上げました。
そして今では、この蓄積された加工データやシステムをソフトウェア化し提供する事業を開始しています。これは弊社のノウハウを公開するようなもので、誰でも弊社と似たような無人で稼働するシステム(工場)を構築することができます。
なぜここまでするのか?
それはもちろんエコシステムとして成長することで産業自体のスピードアップを図り日本の製造業全体を復興させたいという想いもありますが、それ以上に、今ある仕事や仕組みは5年も経てば陳腐化して使えなくなるという危機感があるからです。その為に、常に新しい価値を生み出し提供する必要があると考えています。しかし、日々のルーチンワークをこなす環境では、時間の確保も創造性を高めることも困難です。
弊社は世界の工場のDX化に貢献し、人にしかできない価値ある仕事にこだわり、加工事業だけでなく次々と新しい価値を開拓していきます。
代表取締役
山本 勇輝