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コラム

2023.05.24

ダイヤモンド刃物工具メーカーの小林ダイヤ様を訪問してきました 【前編】

どうも、HILLTOPの広報です!

今回は静岡県浜松市にあるオーダーメイドでダイヤモンド刃物工具を製造している小林ダイヤ様に見学しに行ってきた話を【前編】【後編】に分けて書いていきます💎

 

事の経緯は…

先日、小林ダイヤ様からフライスカッターのボディ部分の制作をご依頼いただきました。
完成したのがこちら↓

小林ダイヤ様の展示会用ということで、製造現場にある工具のイメージとはかけ離れた、この奇抜で眼を引くピンク色のボディ。
今回、小林ダイヤ様のご厚意で、このピンク色のフライスカッターを実際に機械に取り付けてテストカットさせてもらえることになりました!

装填!

結果として、仕上がり良く削ることが出来ました!

みんな興味津々

加工した感覚のフィードバックと刃物の返却に際して、
・ダイヤモンドの刃物ってどうやって作られてるんだろう
・企業間で交流が出来るといいな…
・小林ダイヤ様のことを詳しく知りたい!
そんな想いから、工場見学の許可を頂いて京都から浜松の小林ダイヤ様の本社まで伺いました!

小林ダイヤ様へ!

全体がピンク色のかわいい社屋

元木社長、広報を担当されている木下さん、工場長の大石さん、業務部長の森田さん、業務課⻑の細田さんにお集まりいただき、早速テストカットのご報告をさせていただきました。

 

テストカットの報告

襟がピンクのお揃いのジャンバー

まずはテストカットの映像を見ていただきました。

元木社長も興味深々なご様子で、こちらも直々に報告できてよかったです

HILLTOPでは今回の工具と同スペックの工具の回転数は10000rpmで設定しています。回転数10000rpmの条件でー仕上げ加工のテストカットを行い、違いを確認してもらいました。HILLTOPでは同スペックの工具の送りは3000mm/minで設定しているものが多いです。F1000mm/minとF3000mm/minの仕上げ加工を画像検査し、面粗度で大きな違いが無かったことから、実際に加工時に使用できることを報告できました。

―実際に削った製造スタッフが、刃物の送りを9000mm/min以上に上げても問題なさそうだったと言っていました!

森田さん ああ、もう断然いけると思いますよ!

森田さんが実際に使用した刃物の状態をチェック…
まじまじと見られていたのでこちらは緊張しました

―それは何をチェックされているのですか…😳

森田さん これは傷や欠けがないかをみています。見たところ、問題になりそうなところはなかったですよ。あと、刃物にアルミが少し溶着してますね。これも仕方ない範囲だと思いますので、問題ないですね。

―ホッ…とにかく、良い結果が報告できてよかったです。

お借りしていたフライスカッターの報告会が無事終わり、続いては小林ダイヤ様の会社紹介をしていただきました。

ダイヤモンド刃物工具って?

―ダイヤモンドの鉱石を削るのではなく、人工的に生成しているとは驚きました。どうやって作っているんですか?

木下さん ダイヤモンドの小さな粒をコバルトなどと一緒に1400℃以上の高温に熱し、5万気圧以上でぎゅーっと圧縮して生成しています。圧縮ダイヤモンド焼結体とも呼びます。

―高い温度・高い圧力をかけることであの強度が生まれるんですね!また、全て1個1個オーダーメイドで作られていると伺いましたが…

木下さん そうなんです。お客様の使用条件やご要望をヒアリングし、1個1個丁寧に作っています。弊社では大きさや刃数など多種多様のカスタムが可能です。
また、数ある刃物の中でも円盤状で刃数の多いチップソーは、今までにない小林ダイヤオリジナルの刃形を開発しているんです!

人工のダイヤモンドを使った刃物の種類。こんなたくさんあるんだ…かっちょええ…

―すごいですね!でも刃型の開発とは一体どこの部分を開発されているんでしょうか?

木下さん チップソーはDIYをされる方なら耳にする機会があるかもしれないです。軽く説明すると、円形の刃の刃先に金属のチップをくっつけたものをチップソーといいます。木材や樹脂だけではなく、アルミ・鉄などの金属の切断もできてとても便利です。
弊社ではダイヤモンドのチップを使用し、手作業で1つ1つ高周波ロウ付けをしています。

―て、手作業で!?しかも、小指の爪より小さい金属チップをあんなに無数の刃先に!?すごいですね…。

木下さん そうなんです。そして、そのダイヤモンドチップの刃型を開発しています。同じ形状で長方形にカットしたダイヤモンドチップをくっつけていくのではなく、右と左に出っ張りが出るよう交互に形状の違うものを配置したり、凸型の刃物と凹型の刃物を交互に配置したり、ダイヤモンドチップの形状や組み合わせを開発しています。

一つ一つに名前が付けられています

OSMは創業者の名前「小林 修(おさむ)」から付けれらたそう

―形状や配置を組み合わせることで削った時の断面の滑らかさや削る時の音まで変わってくるんですね…。削るものやお客様の業種によっていろんな要望がありそうですね。

木下さん 1個1個オーダーメイドで作っているからこそ、そこの部分にはこだわりを持って仕事をしております。

 

ハモコンとは

木下さん 全てオーダーメイドで作っているからこそのノウハウや開発力を活かし、その取り組みとして新型刃物コンテスト、通称“ハモコン”を社内で年1回開催しております!ハモコンの紹介につきましては、YouTubeでも紹介しておりますのでぜひご覧ください!

―かっこいい…っていうか、みんなで新しい刃物を開発するんですか!?

木下さん はい!今年は第8回目でした。部署ごとに5チームに分かれてみんなそれぞれ思い思いの刃物を作り上げました。

元⽊社⻑と幹部の方々による厳正な審査を⾏いました。ドキドキ…

―各チームごとの同じ色のTシャツが団結力を感じますね…

木下さん 実は今年のハモコン、僕のチームが優勝したんです!!

―え!!すごーい!!おめでとうございます!!

木下さんの笑顔がすごく嬉しそう!本当におめでとうございます!

小林ダイヤ様のことをだいぶ分かってきたところで、次は実際の工場を見学させてもらえることに!

工場見学の様子は【後編】へ続く…

 

小林ダイヤ様 概要

■ホームページ:https://kobayashidia.com/

■YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCL3dgXJbunbssQW-YEX_QNw?app=desktop

■twitter:https://twitter.com/kobayashi_dia

 

 

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