2022.08.12
営業目線で語るHILLTOP開発部
開発部の営業やってます
装置開発の部署で営業をしているHです(製造業歴38年目)。弊社へ開発の依頼をしてもらえるように動いております。
また、自社製品をどのように世の中に受け入れてもらえるか、試行錯誤の真っ只中でもあります。
今回は、ものづくりが大好きな人、自ら設計してみたいと思っている人に向けて書いてみました(恥ずかしい!)。
おっと!既に装置開発に携わっている人にも、ですかね。
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私自身はエンジニアではありませんので、『設計』や『電気』『制御』だとかを解っている訳ではありません(薄~く、知っているだけです)。
ただ信頼するエンジニア達が
「おもしろそう!」
「作ってみたい!」
と思えるプロジェクトをスタートできれば、
「たとえ難しいものだとしても、
エンジニアたちはモチベーションを高めて取り組めるはず」
と考えています。そして私自身も
「HILLTOPのエンジニアたちがいれば、作れない物はない!」
と勝手に信じています(笑)
じゃあ「おもしろそう!」「作ってみたい!」ってどんなん?
同じプロジェクトメンバーであっても、エンジニア、営業…。それぞれの立場で仕事への考えは違うかと思います。
しかし個人的に、エンジニアたちにとっては
・世の中の役に立てるもの
・まだ世の中に無いもの(世界初、日本初のような装置(デバイス))
を作ることが
「おもしろそう!」「作ってみたい!」
という気持ちに繋がるのではないか?と考えて、これまでやってきました。そのためには私が
・エンジニアが「おもしろそう!」「作ってみたい!と思えるような仕事
をもらってこないといけません。
これは私の勝手な考えかもしれませんし、決してお客様を選り好みしているわけではありません。
ただ、業界問わず
「こんなことを考えてる人たちとHILLTOPが交われば、ヤバイくらい面白いことにならへん?」
「近い将来、この技術って絶対世の中に必要やん!」
と思えるかを意識して、お客様にこちらに振り向いてもらう、声を掛けてもらえるように、日々試行錯誤しています(仕事なのでもちろん他のことも考えていますが、そこは別として置いておきます👨💼💭)。
開発部のお仕事
ではHILLTOPがどんなことをしているか。お伝えできるものだけ、ザックリと。
※装置・デバイス開発に携わっているので、守秘義務からお伝え出来ないものも多々あります
▽宇宙開発🌕
みなさん、こちらのニュースをご存知でしょうか。
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HAKUTO-Rとは?
HAKUTO-Rは、ispaceが行う民間月面探査プログラムです。独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定です。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2022年※に月面着陸ミッション、そして2024年※に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。
Mission 1:2022年 月面着陸
日本の宇宙スタートアップ企業が民間主導のランダーでの月面着陸を目指します。
Misson2:2024年 月面着陸と月面探査
月面着陸と搭載したローバーでの月面探査を目指します。
目的は、Mission1同様に、月の情報と地球–月輸送サービス構築に向けた技術検証です。
※このページに記載している年号は2022年7月時点の想定です。
株式会社ispace. “「HAKUTO-R」とは?”. https://ispace-inc.com/hakuto-r/jpn/about/,
(参照2022-7-21)
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実は、このプロジェクトの月着陸船・月面探査車には、HILLTOPが製作した部品が数多く使用されています。
正直、ワクワクしました。自分たちが作ったものが月に着陸し、月面を走る。ヤバッ!🌝
▽建設ロボット🏙🤖
大都市だと商業ビルやオフィスビル、高層マンションが当たり前のように乱立してますよね。
普段は意識しないかもしれませんが、どうやってあんなに高い建物を建設するのでしょうか?
聞くところによると、建設にはいまだにマンパワーが一番必要だそうです。
ただ、日本は人口減少、高齢化社会にまっしぐら。
スーパーゼネコンと呼ばれる大企業であっても、一番苦労しているのはビル建設に携わる人を集めることらしいです。
ゼネコン各社は、建設ロボットの開発を急いでおられます。
HILLTOPでも建設ロボットの開発を行っており、既に実際のビル建築に導入いただいています。
現在、東京タワーのすぐ近く、虎ノ門・麻布台に「あべのハルカス」を超える日本一高いビルが建設中です。
その建設現場にもHILLTOPが開発した建築ロボットが導入されてるんですよ。
早く完成を見たい!(2023年3月31日 竣工予定)
▽PCR(遺伝子検査装置)🧬
「PCR」という言葉は、このコロナ禍で日々見聞きするようになり、広く認知されたと思います。
ただ大半の方が、PCRのことを
・新型コロナウイルスに感染しているか/否かを検査する機器
と思われているようです。実際は違います。
PCRでは、
・インフルエンザの感染検査
・大腸菌群検査
・環境検査
・土壌検査
・法医学
…など、医療はもちろんのこと、それ以外にも使用されることもあるのです。
そもそもPCRは『遺伝子を検査する装置』でして、割合としては医療で使われることが多いかもしれませんが、様々な用途で使われています。
HILLTOPでは、大手薬品メーカー様のご依頼で
・PCR装置の試作開発~量産製造
を行っており、その製品は実際に新型コロナウィルスの感染検査にも使用されています。
コロナ禍前に販売をされていますので、新型コロナウィルスに対応するために作ったわけではありません。
そして、あるベンチャー企業様とPCRの試作開発を始めたのが7年前になります。
当初は
「お医者さんでも病院でもないので治療はできないけど、
HILLTOPで作ったPCRが医療の現場で使用され、世の中に貢献できるなら」
との思いでスタートしました。
今はまだお話しできませんが、世の中へもっと貢献できるように、何かを企んでいるところです😏
現在も色々な業界のお手伝いをさせて頂いておりますが、公表できない情報も多数ございますので、今回はこの辺りにしておこうと思います。
おもしろい!だけど…(汗)
私が知っているかぎり、いただいたお仕事はほぼ全てお受けしています。
でも実は一つだけ、「できません」とお断りした案件があります。
HILLTOPにはプロダクトデザイナーが在籍しています。
開発製品の外観デザインを行うのが、彼の仕事です。
ある日、お客様から電話で
「HILLTOPって、デザイナーいたよな?」
と聞かれました。
「いますよ」と答えると、北陸地方のある町が役場を新築するとのこと。
建屋と部屋の一部をデザインできる会社を探しているようで、できるか?との問い合わせでした。
よくよく考えたらその時点で答えは出たはずなのに、
「これはおもしろい!」という一瞬の感情が勝ちすぎて
「デザイナーに確認しますわ!😀」
って。単なるアホです。
すぐに大枠の全体図が何枚も送られてきたので、デザイナーに確認すると
「建築デザインは業種が違いますよ😅
どこからそんな案件相談もらってくるんですか?
おもしろいけど」
と言われ、お断りをしたことがありました。さすがにお門違いだったかと(汗)
おもしろい仕事は楽なのか?
結論から申しますと、そもそも仕事は楽な訳がありません。
『おもしろい仕事』ほど、言葉とは相反して、しんどくて辛いことが、恐ろしいほど待ち構えています。
だからこそ困難を何度も乗り越え、GOALを迎えた時の達成感は、異常なくらい得られるのではないでしょうか(変態ですね)。