2025.04.22
株式会社アキュレイト様のロゴ型のタングレス・インサートデモプレートを製作しました
規格ばね、及びタングレス・インサートの製造・販売されている株式会社アキュレイト様よりご依頼いただき、
“ロゴ型タングレス・インサートデモプレート” を弊社にて製作させていただきました。
「いつか自社ロゴを立体で展示したい」——その想いは7年越し。
長年温めてこられた夢を、スケッチ段階からご相談いただき、デザイン・製作まで一貫してお手伝いさせていただきました。
ものづくりへの情熱と遊び心、そして精度へのこだわりが詰まったプレートが完成。
現場での実演や展示において、アキュレイト様の技術力を体現するシンボルとなるよう心を込めて仕上げました。

ぱっと見はアキュレイト様のゴロのみかと思いきや…

上面にタングレス・インサートデモが各種勢揃いです
製品情報
製造日数
:2ヶ月(デザイン含め)
ロット数
:1個
サイズ:330×50×63
材質名:アルミ(A5052)
主な公差:
加工方法:切削加工、表面処理(社内)
お問い合わせ内容:展示会での展示品として、タングレス・インサート挿入デモができる立体ロゴを製造してほしい。
・製造担当者のコメント
[プロジェクトリーダー/プログラム 担当]
・プログラムのこだわり
外観を最優先し、加工面をできるだけ美しく仕上げることにこだわりました。あえて加工時に角度を変化させるプログラムを組むことで、ツール目が極力目立たないよう工夫し、1st加工上がりの時には本当にピカピカと輝く仕上がりとなりました。
・プロジェクトリーダーを経験してみて
プロジェクトを具体化していく過程で多くの学びを得ました。お客様のご要望をデザインに落とし込む段階からスタートし、当初はメンバーの協力を得ながら進めていましたが、次第にプロジェクトを確実に形にしていくことができました。社内での意見交換や加工に関する議論の中で、「これに挑戦してみたい」「ここをもっと改善できないか」といった多くの提案が飛び交い、プロジェクトメンバー全員がものづくりを心から楽しんでいる様子が感じられました。
この経験を通じて、お客様の「こんなの作れたらな〜」という想いに寄り添い、形にする力をHILLTOPは確かに持っていると改めて実感しました。
[デザイン設計/プログラム 担当]
・設計段階でのこだわり
「accurate」の字がしっかりと認識できるよう角度をつけ、元のロゴバランスを一切変えないデザイン+審美性+特別な刃物を使わなくても加工ができるデザインの両立をしたことです。普段のプログラマーとしての知識で特別な刃物は加工条件の設定が難しく加工者の負担になる・仕上がりの読めなさや悪さにつながるため、そういった点に配慮ができました。鑑賞するだけでなくお客様が実際に展示会で使用するものなので、文字配置などの情報の取り入れやすさにも気をつけて設計しています。
・HILLTOPのロゴ製作における最大の強み
加工に精通したスタッフがデザイン設計に直接携わっているため、お客様のイメージを忠実に再現できるだけでなく、デザイン段階で「この形状は切削加工では困難」「適切なRが必要」といった課題をいち早く把握し、最適な代替案や新たなデザイン提案を行うことが可能です。その結果、お客様の作りたいイメージに沿ったデザイン設計を実現しています。

ロゴ一つ一つの間隔など元のデザインを崩さないように丁寧にデザインしています

タングレス・インサート穴横の文字も表面処理後に刃物で刻印しました

タングレス・インサート、下から見るか? 横から見るか?
デザインのご提案から
今回の製作では、加工そのものだけでなく、デザイン提案から一緒に作り上げるという工程もHILLTOPが担いました。
お打ち合わせの中で「どういったものを展示会で使いたいのか」「何を表現したいのか」といった想いや要望を丁寧にお伺いし、社内では複数のプログラマが案を出し合って、デザイン提案からスタートしています。
加工の知識がなくても大丈夫
「こういうことをやってみたい」という想いさえあれば、あとは私たちが一緒に形にしていきます。
お打ち合わせの中で「どういったものを展示会で使いたいのか」「何を表現したいのか」といった想いや要望を丁寧にお伺いし、デザイン提案からスタートしています。

ラフ案の一部 社員それぞれデザインを設計し3Dモデルのイメージを提出しました
最終的に採用されたのは、シンプルでスタイリッシュなフォルム。
角度の整った形状が製品として自然に馴染みつつ、ロゴとしての存在感をしっかり放つバランスの取れたデザインでした。
さらに、「インサートを挿入している最中も“accurate”の文字がきちんと見えるように」という細やかな工夫も施されており、まさにHILLTOPらしい『遊び心 × 技術力』の結晶となりました。

[2回目商談の風景]選んでもらったロゴに対し、どの位置にインサートを加工するかのイメージ擦り合わせをしました

メモメモ…

モデリングソフトを使用しイメージをリアルタイムで可視化しています

相談ベースでお客様のやりたいことを丁寧にヒアリングしました
技術と遊び心の両立
デザインが決まったことで、いよいよ具体的な加工設計へと進みます。
今回のご要望は、アキュレイト様の強みや特徴をアピールでき、展示会でもひと際目を引く存在感。
お客様のこだわりである、
・曲面タップ加工
・1文字につき2か所以上の上面タングレス・インサート埋め込み
を生かす形状や配置、そのための加工設計・方法にこだわりました。
・社内処理処理後、上面を再切削してツヤと質感をアップ
・加工時間やコストも考慮したプログラム提案
設計段階から営業担当、プログラマが一丸となり、
「技術」「コスト」「見映え」をすべて両立できる方法を探り続けました。

設計のところでは加工経験者の担当営業も参加しました。どうやって削るか?表面処理のタイミングは?

PC上ではこんな感じです

実際の仕上がりの瞬間!加工機から出来たてほやほや

出来上がった〜!
納品の日

お披露目の瞬間…!

ジャーン!
お客様からは、
「この度は本当に素敵な製品を製作いただきありがとうございました。
貴社の日頃の製造精度がうかがえるすごく入れやすいタップでした。」
と、お褒めの言葉をいただき、全員で「やってよかった!」と心から感じました。

アキュレイト担当者様「言葉が出ないです」
製作期間中は社内でも愛着がどんどん湧き、
納品日当日、直接お引き取りに来られたアキュレイト様に
「お渡しできるのは嬉しいけど、少し寂しい気持ちも…」
そんな声が上がるほど。

寂しそうに見送るHILLTOP一同
5月15日からMEX金沢2025でお披露目
このロゴ型デモプレートは、
2025年5月15日(水)から石川県産業展示館(1・3・4号館)で開催される『MEX金沢2025(第61回機械工業見本市金沢)』
アキュレイト様ブース(No.4-015) にて展示予定です。
現地でぜひご覧いただき、
「こんなの、うちも作りたい!」と思っていただけたら嬉しいです。
ロゴを“ものづくり”しよう
展示会で目を引くロゴや、オフィスに飾りたくなる特別なロゴ——
HILLTOPなら、デザインのご提案から加工までワンストップで対応可能です。
「こんな形もできる?」
「うちのロゴでも作れる?」
そんなご相談も大歓迎!
語れるロゴ、魅せるロゴ、一緒につくってみませんか?
ご希望あれば
「よりフォーマルで高級感を」「もっと親しみやすく」など、
テイスト別に調整も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
改めまして、このような特別なご依頼をHILLTOPにお任せいただいた株式会社アキュレイト様に心より感謝申し上げます。
アキュレイト様の製品や取り組みについては、ぜひ公式サイトをご覧ください。
▶ 株式会社アキュレイト公式サイトはこちら