2020.09.11
タップにも様々な種類があります!
タップは金属加工工具の一種で、穴の内側にねじを刻むために用いるものです。
スパイラルタップやポイントタップなど、形状や用途によってさまざまな種類があります。
【ハンドタップ】
昔からあるタップです!
昔は3本組で使われていたそうです!(1番、2番、3番(仕上げ))
それぞれの違いは食いつき(テーパー部)の長さと確度が違います!
現在は3番を仕上げにさらえ用で使うことが多いです!
加工したい際、切粉(切り屑)は刃の溝部分にたまる構造のため、深い穴のタップには不向きです!
【ポイントタップ】
加工したい際、切粉がタップの進行方向に出るので、通り穴の加工に向いています。
芯が下記で説明しているスパイラルに比べ太いので折れにくいのも特徴の1つ!
ハンドタップと間違われやすいが「くぼみ」あるのが特徴です!
【スパイラルタップ】
切粉がタップの進行方向とは逆に出るので、止まり穴の加工の向いています。
外径に対して、芯が細いので、折れやすいです泣
外観の特徴はドリルにあるような、「らせん」の溝が切ってあることです!
【転造(てんぞう)タップ】
塑性変化(そせいへんか)でネジの山谷を作るため、切粉が出ない!素晴らしい!
要はぎゅーーーっと押し広げながらネジ山を切っていくイメージです!
なので下穴の精度が要求されます!
塑性変化でねじ山を作るので、タップ加工周辺部にフクレが出やすいという難点も…
芯も太くて折れにくいが、負荷も大きくかかるため、まぁ折れることもありますよね…
外観は縦の溝がほとんど無いものが多いです(細い溝がついているモノもある)
ちなみに、HILLTOPのマシニングセンターは標準的に転造タップで加工しております!
ひとえにタップと言っても作業目的など用途に合わせて色々なタップがあります。
ネジ山はちゃんと切らないとボルトのガタ付きにもつながりますので、使用目的に合わせてお選び下さい!