2023.05.24
ダイヤモンド刃物工具メーカーの小林ダイヤ様を訪問してきました 【後編】
どうも、HILLTOPの広報です!
前編では、
◆事の経緯である、ピンク色のフライスカッターのテストカット
◆小林ダイヤ様とは
について紹介させていただきました。
後編では工場見学の様子をご紹介します!
前編をまだご覧になられていない方は、こちらから
小林ダイヤ様の工場へ!
工場にあるNC工作機械を見学しながら、刃物がどうやってできているのか、森田さんに教えていただきました。
―実際に加工している機械を覗くと…あれ、電極と刃物の刃先の間から火花が…!?
森田さん これは放電加工といって、電気放電を利用した加工方法です。電極とダイヤモンドの刃先の間でスパークを起こすことで加工しています。
なんとドイツ生まれのこの機械、刃物専用の機械だそうです。
お次はこちら
―ツヤツヤですね!新しく導入された機械ですか?
森田さん そうなんです。まだ導入したての機械で、ダイヤモンドカッターのダイヤモンドチップをはめ込むための部分を加工しています。
次に紹介いただいたのはこちら。
―これは何を測定しておられるのでしょうか?
森田さん チップソーがきちんと平らになっているか、歪み凹凸がないかを測定しています。
―1枚1枚検査をされているのですか?
森田さん もちろん、凹凸があった場合はこうやってハンマーで叩いて直したりして綺麗に平らにしています。
ーえ!ハンマーで!?力加減とか特に難しそうですね。あ、そういえば…この模様はなんですか?
森田さん これはレーザーで切り込みを入れています。この切り込みに樹脂を入れることでチップソーの加工音を抑制する効果があり、この切り込みに樹脂を入れていないものはお寺の鐘みたいに「カーン」と響いてしまいます。お客様の使用場所によっては加工音をなるべく抑えて欲しいという注文もあり、こういった加工を施されたチップソーも作っています。
ーこの切り込みでそんな効果があるのですね…知らなかった。
少し進んで、ダイヤモンドの焼き付けの現場に到着。
ーうわ!めちゃくちゃ小さい!!
森田さん そうでしょう!この小さい銀ロウを溶かしてチップソーの刃先、いわゆる台金と呼ばれる部分にダイヤモンドチップを1個1個手作業でロウ付けしています。
ーヒョエ〜!!!すごーい!
この後、展示スペースも見せていただきました。
木下さん 展示会などで飾る用にレーザーで加工して将棋の駒を作成したんです!残念ながら今は裏面を彫ることができていないので、『成る』ことはできないんです。でも、工場長の大石はこれから裏も挑戦したいって言ってました(笑)
最後に皆さんと記念写真!
まとめ
・本当に隅々まで見学させていただきありがとうございました。同じ製造業とはいえ、HILLTOPでは普段見慣れない加工方法や初めて見る機械も沢山あって、新鮮で有意義な時間となりました。
・小林ダイヤ様は多品種少量生産で、刃物1つ1つを丹精を込めて大事に作られていることが工場見学でよりダイレクトに感じることができました。
・実際に訪問することで社員同士の仲の良さを感じることができ、工場見学の際に作業されていた製造の方々もとても親切で小林ダイヤ様全体の雰囲気の良さを感じることができました。
最後に
お忙しいなか出迎えてくださった、元木社長、大石さん、森田さん、細田さん、木下さん、社員の皆さま、多大なお時間を割いていただき、心から感謝いたします。この貴重な経験を通じて、小林ダイヤ様との関係性をより深めることができればと思います!
これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️
小林ダイヤ様 概要
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