2023.05.24
型を製作した種嘉商店さんへ見学に行きました🥜
こんにちは、HILLTOP広報の遠藤です。
突然ですが、最中って美味しいですよね。ナッツも美味しい。
なんと京都烏丸の『種嘉商店』さんでは、そんな
「美味しい×美味しい=めっちゃ美味しい!!!」
の法則が生まれてしまうナッツ最中、『種実』が販売されています。
左から『胡桃』『落花生(ピーナッツ)』『扁桃(アーモンド)』
実はHILLTOPでは、この種実最中の型を製作させていただいているんです!
今回はそんな種嘉商店さんへ、製造プログラマーと共に見学に伺った時のことを書いていきます🖋
🥜『種嘉商店』さんって?
種嘉商店さんは、京都烏丸で最中種(最中の皮)を作り続けて七十余年になる最中の専門店です。最中種の卸業者として、有名和菓子店などへ最中種を製造されていたのですが、2020年にカフェも併設された店舗もオープンされました。
HILLTOPではナッツ最中『種実』の3種の型を製作させていただきました。
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命を繋ぐ「種」にこだわり、厳選した材料で作り上げた種嘉の最中は、
滋賀県産羽二重の餅米粉、上質の有機ナッツ、餡は北海道産小豆を丁寧に炊き上げた種嘉特注の粒あんを使用しています。
最中種は、餅米粉のみで香り高く焼き上げた伝統を受け継ぐ「ふつうの最中」と、餅米粉の生地にクルミ、アーモンド、カシューナッツを砕いて練り込み、風味豊かに焼き上げたナッツ最中。
種がまた実りますように、笑顔の花が咲きますようにとの想いを込めて「種実(たねみ)」と名付けました。
新旧併せ持つ種嘉の最中をどうぞお召仕上がりください。種嘉商店商品のご紹介(2023.3.26)
https://taneka.jp/
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HILLTOPメンバーは普段、自分達が作った製品が実際どのように使われているのかを見る機会がほとんどありません。しかし一生懸命作った製品が、お客様の元でどのように使用されているかは、もちろん気になります😶💭
ということで、この日は広報2名に加え、型の製作を担当したTとRの2名のプログラマーも同行し、型が使用されている現場を見学させていただくことになりました。
🥜お店へ到着!
2月某日、京都烏丸にある店舗へお伺いしました。
こんにちは!
店主の舟越さんご夫婦にお出迎えいただきました💐
お店に入ってまず目に飛び込んできたのは、レトロな装飾品の数々。
70年以上前から使用されていた最中の型。可愛い柄がたくさん!
ここは元々ご実家の玄関兼ガレージでした。床が黒いのは炭が混ぜられているからだそう
レトロな雰囲気を醸し出すインテリアは、ご夫婦のご祖父母様の代から受け継がれたものだそうで、なんだか懐かしさを感じます。木目調の店内と相まって、温もりのある雰囲気を感じました🕊😌
🥜店舗オープンの経緯
こちらの店舗がオープンしたのは2020年6月5日で、まさにコロナ禍の真只中。大変な思いをされたのではないでしょうか。
舟越さん(奥さま)「オープンに向けて、普段からお世話になっている型屋さんと打ち合わせを進めていたのですが、スケジュールがどうしても間に合わないことが判明しまして…。どうしようかと悩んでいたら、知り合いがHILLTOPさんを紹介してくださったんです。HILLTOPさんは精度も高いし、スピードも早いよ、と。その言葉通り、スピーディに型のデザインから試作や修正を重ねていただいて、本当に助かりました。
コロナ禍での開店は、周りへの影響やお客さんの入りなど心配はつきませんでしたが、ご近所の方々が応援してくださったこともあり、なんとかオープンまで漕ぎ着けました。」
—短納期を掲げているHILLTOPがお役に立ててとても光栄です😊
種実は最中種にもナッツが練り込まれていますが、やはり工場が隣接しているのが強みなのでしょうか?
舟越さん(ご主人)「そうですね、アイディアを思いついたらすぐに、自分達で新商品の開発を進められるのは大きかったです。知り合いがの方が『ナッツを最中に使ってみたらどう?』と提案してくれて。試しに作ってみたら、あんこと合わせても美味しい、種に混ぜても美味しいと、相性が良かったんですよ。
他にもいろいろ試しました。昆布やドライフルーツ…えびを入れた際は、美味しいえびせんが出来上がりました笑」
—斬新な試作品がたくさん!🦐トライアンドエラーを繰り返した結果、現在のおいしい種実最中が誕生したのですね。
店舗はご実家を改装されたとのことですが、お父様はどのような反応だったのでしょうか?
舟越さん(ご主人)「あまり賛成はしてくれませんでした。昔気質の職人だったので、『職人が表に出るもんやない!』とか、最中種に混ぜ物をすることにも抵抗があったようです。昔ながらの最中種はあまり混ぜ物をすることがないので…。種に混ぜ物をすると食感が硬くなったり、型が傷むこともあるんですよ。職人にとって型はとても大切なものなので、抵抗は大きかったようです。でも店舗オープン後に、大勢のお客様が来てくださり、直接『おいしかった!』の声を聞けるのは、やはり嬉しそうでした」
🥜種実最中の型と再会
ご主人が工場から、種実最中の型を持ってきてくださいました。
「昔からある型」と「HILLTOPPが作った型」の違いを説明していただきました。HILLTOP製はとても軽いのだそう
舟越さん(ご主人)「昔ながらの型は真鍮で出来ています。今回はHILLTOPさんにお願いする、つまりアルミで作っていただくことになったので、HILLTOPさんには何度も作り直してもらったり、私たちも様々な提案をしたりと、お互い試行錯誤を重ねましたよね」
—舟越さんの型に関するご提案は勉強になるものばかりでした。その節は大変お世話になりました…。
🥜できたての種実最中をいただきます!
お話を伺っていると、なんだかふんわりとナッツのいい香りが…。
実は奥様が厨房で種実最中を作ってくださっていて、アーモンドを挽いた時の香りが漂っていたのでした💭
できたての種実最中をいただきます
落花生(ピーナッツ)、扁桃(アーモンド)、胡桃と3つそれぞれを頂きましたが、最中の皮、餡、ナッツのバランスが絶妙でした!
食べやすいサイズにカットしてくださいました
なんと最中種のもと(餅の状態)も試食させていただけることに。
食べてみるともちもちして楽しい食感。これが最中の皮になるなんて、なんだか想像がつきません。種実の方は、ふんわりとナッツの味がしました。
🥜工場を見学
実際の工場での作業風景を見学させていただきました。
実際に製品が使われてる様子を食い入るように見るHILLTOPプログラマー
最中種のもと(餅の状態)を型に入れて、押し伸ばして焼く
プログラマーのTとRは、ご主人に型の使い心地や今後の改良点についてなど、たくさん質問をしていました。
🥜最後に
普段は受託の部品加工が多いHILLTOPですが、今回は型のデザインから切削加工まで一貫して携わらせていただきました。
また、HILLTOPの特徴である短納期対応という強みを活かして、種嘉商店さまの店舗オープンのお手伝いができたことをとても光栄に思います✨
このような素敵な型を製作する機会、また、実際の作業風景を取材する機会をいただいた種嘉商店の舟越さまご夫婦に、改めて感謝を申し上げます😌
▼種嘉商店さまのHPはこちら。オンラインでの購入も可能です。
https://taneka.jp/
▼見学の様子のムービーはこちら
https://www.instagram.com/reel/CqPIv6qpnQU/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==