2020.10.22
焼きばめホルダって?
加工内容の高精度化に伴い、焼きばめホルダが増えていますよね!
もちろん弊社も焼きばめホルダたくさん使っております。
では具体的にどんなメリットがあるのか?どんな事に注意しないといけないのか?
【焼きばめホルダの原理】
熱膨張率の低い超硬の切削工具と、熱膨張率の高い特殊鋼で作られた焼きばめホルダを用いて、
ホルダを加熱膨張させ工具を挿入し冷却後、固着状態にさせること。
【メリット】
①工具の振れがない高精度なチャッキング ができる
コレットチャックに比べて構成部品が少なく、高剛性、高精度な工具保持が可能です。
保持精度は、口元で数マイクロメートル以内、また繰り返し精度が高いため、工具着脱が簡単になり、
確実になります。
②高い振れ精度と、高い把握力で切削工具の安定と長寿命化が期待できる
高振れ精度・高剛性保持により、工具寿命が長くなり安定します。
ホルダにもよりますが、コレットホルダの2~4倍もの把握力が期待できるといいます。
振れが少ないため、安定切削が可能であり、高精度な加工が可能になります。
③ワークへの接近性に優れている
ホルダが細いため、5軸加工機で起伏の多い複雑な形状を加工する際、切削工具の突き出し量が
短くなります。
コレットチャックに比べ、工具保持長さが短くても十分な剛性が得られます。
【注意事項】
焼ばめホルダを使用するには熱膨張率の低い超硬の切削工具が最適です。
ハイス工具はホルダ材質の熱膨張率が近いため、一度工具を付けると脱着が困難になりますので
ご注意ください。
ホルダへの挿入長さは、ホルダメーカーの推奨する長さにしてください。
ビビリが発生や工具の損傷などのトラブル発生がする場合があります。
焼きばめホルダ基礎編でした\(^o^)/