HILLTOP(ヒルトップ)株式会社

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HILLTOPはエンジニア天国?!地獄?!
エンジニアとしてのこだわり・美学を語る。

Engineer

開発部

合田圭佑

2014年入社
(新卒 博士課程)

HILLTOPのラインナップ製品 錠剤検査機の改造改良を担当後、メカ・エレキ・組込系等装置開発を幅広く担当。

Engineer

開発部

山本武志

2015年入社
(キャリア採用)

前職では金属加工会社で金型製作や一般消費者向けのノベルティやグッズの制作を経験。入社後は開発部にて工場の省人化のためのロボットや機械の開発業務を担当。

Q.1

入社のキッカケは?

合田

僕はだいぶ歳のいった新卒でした(笑)大学院の博士課程までいったので、28歳で入社しました。
博士までいってたんで普通はポスドクのポジションに就いて、その後、助教授、准教授、教授みたいなステップを踏むんです。いわゆるアカデミックでいう王道のキャリアパスですね。その道もあったのですが、ちょっと世界が狭いなと思いまして。(笑)世の中で誰もやっていないことをやるという面白さはあったけど、もっと手を動かしてモノをつくって色んな事がしたいと会社を探し始めました。なんでもやりたいたちなんで、大企業の縦割りの業務分担の中におさめられてしまうのが嫌でした。中小企業で全部自分に任せてもらえるところを探してHILLTOPに辿り着いた感じです。

HILLTOPとの出会いは何だったんですか?

山本

合田

府主催で京都府下のドクターポスドクの学生と優良な中小企業をマッチングするっていうイベントがあってそこで出会いました。当日は副社長がいらっしゃっていて、僕の方から「ぜひ、ゆっくりお話させてください」と話しかけました。
自分の研究や当時思い描いていた夢の話をして、少し興味を持ってもらって(笑)。そこからは会社説明会に参加してといった感じですね。僕は元々大学も機械系で加工機触ったりも好きなので、そういう加工もやる気満々で、本音では開発したいと。副社長も開発してると言い切ってたし、実際見に行ったらやってたんで、もう間違いないわと。

そうなんですね(笑)。僕は2社経験して、新卒で入社したのはHILLTOPと同じ金属加工の会社です。元々ものづくりが好きで自分の手でものを作りたくて。作業着を着て油まみれで働いてました。次の会社も製造業ですが、もっとお客様と近い距離でものづくりがしたくて雑貨とかノベルティの製造に行きました。その後、次のステップとして、イチから最終エンドユーザーまで全てにおいて携わることができ、したいことができる環境があったのでHILLTOPを選びました。
入社してすぐは錠剤の外観検査機の開発業務に従事しました。いまは省人化のための装置開発がメインの仕事ですね。

山本

Q.2

それぞれの心に残っている開発案件について

合田

2017年4月にHILLTOPとして技術力をPRするために非常に大きな展示会に出展することが決まりました。
その展示会で展示するメインのデモの装置製作を任されました。当初、デモの装置をつくるにあたって、見たことのない面白いモノをつくろうと意気込みました。アイデアを出して、小型の油圧で動くロボットを作ることになって。ただ本番が翌週に迫ったタイミングでも実は完成していなくて(笑)

それは寒気がする…。

山本

合田

ちょうどその時期一年に一度の経営方針説明会があったんですが、その時も僕は副社長の話も聞かず会場でひたすらプログラムを作っておりまして(笑) 。その日の夜、完成して、組み付けてみても動かないんですね(焦)。その後も色々試したんですけど結局ダメで…。開発部署総出で、徹夜で作業していたんですけど一向に動かず。誰も「諦めよう」とは言わないけど、そんなムードが漂ってて。僕はとにかく悔しくて、今まで失敗のままゴールすることがなかっんで、絶対動くようにしてやると。
その頃には僕と後輩のエンジニアと部長の3人だけになっていて、誰一人諦めようとは言わなかったんですけど、部長がポロッと「本番ロボットなしでいける方法を考えた方がいいかな」と言い出して。僕と後輩は黙っていました。
そのまま30分くらい経ったときにパッと思いついて、「一番コアなところだけ油圧じゃなくて電動にしたら、まだ動く可能性があるかも」と提案したんです。
そしたら一瞬静まった後みんなカッと目を見開いて…!!!!!!

おぉーーーー。

山本

合田

「これ軸入るか」「こう加工したら入るか?」「制御は大丈夫か?」みんな頭の中で設計しながら、なんとか動かそうとノンストップでアイデアを出して30分後に「よし、バラして加工しよう」って。夜中3時から、部長は現場でアルミを削り、僕は配線を繋ぎ変えプログラムも書き換えて、朝「動いたーー!!!」。諦めずに絶対動かすぞって気合いと負けん気でなんとかした結果、展示会に間に合わすことができました。あの1日半はほとんど寝てなかったけど楽しかったですね
働き方も時代かもしれませんけど(笑)

いいなー、僕もその場にいたかった…。

山本

合田

たけちゃんは?

僕はさっきも出てた錠剤の外観検査機。入社してすぐ携わるようになって当時はちょうど試作期を終えて初期型の装置を実際お客様のところに納めていたんですけど、それまでHILLTOPはお薬とか専門でやってるメーカーでもなかったんで、ものすごく苦労があって。一番難しいのが1時間で約10万錠とものすごい速さで検査をしてその中で欠けや汚れがあれば排出しないといけない。1錠を狙い撃ちでエアーで吹き付けるんですけど、そのタイミングやどこにその錠剤があるかのデータの追跡がなかなかうまくいかなくて。薬なので一錠でも混入すると市場の回収になる。

山本

合田

エラーなんて許されませんもんね!

そう。しかもそういった装置が動くのはもちろんクリーンルーム内で、僕らも製剤服に着替えて目しか見えてない状態で作業しないといけないので環境的にもつらい。色々なトラブルが起こるんですけど、例えば部品になにか不具合があっても簡単に修正したりできないし段ボールすら持ち込めない。薬自体は絶えず生産されているので僕らのせいで生産を止めるわけにはいかないという責任もあって、それは苦しかったですね。
その際にベルトも色々なメーカーの素材を取り寄せてどの摩擦係数が良いとか搬送しやすい等のデータをとっていくうちに、だんだんとエラーも少なくなりましたけど、結局安定した装置になるまでは開発から丸6年くらいかかりましたね。ようやくいまは改良を終えて安心して使ってもらえる装置になりました。それまでは非常に厳しい辛い戦いでしたね。

山本

合田

たけちゃんがジョインしてからぐっと良くなったからね。僕が手伝ってるときはデータ取りもできてなくて。
色んな錠剤に対してあの装置がどれくらい機能を発揮できるのか?データ取りしたのはたけちゃんだから。功績は大きいよ。

ありがとうございます。開発部、当時は今より人数が少なかったですけど、ほんとに総出で、ある人は現場に行って部品を修正して、取り付けて、トライ&エラーの日々がかなり続きましたね。これは面白いところでもあるんですけど、基本ギブアップはないんです。お客様に販売した責任がありますし、どうやって解決するかその方法を考える道しかないんです。

山本

合田

その過程が面白いんですけどね。

Q.3

HILLTOPはエンジニアにとってどんな会社?

合田

エンジニア天国であり、同時に地獄(笑)。いつも気が抜けないんですね、常にアンテナを張って新情報・新技術を入れておかないと、すぐに置いていかれる。お客様と話して、「こんなことしたい」と言われたらパッと提案できるのが信用信頼に繋がるんです。「こんな機能実現できない?」「できますよ」ってコンマ何秒で言えるくらいに知識をもたないと仕事に繋がらない。常にそれができるように気を張ってる、それが好きだっていうのもあるんですけどね。
人間なんで波があるじゃないですか。不調な時でもそれをやらなあかんのがしんどい(笑)。
やっぱりエンジニアとしては新しい技術を使いたいし、当然自分の勉強にもなるから、お客様の方から「それでいきましょう」とGOを頂けたときは嬉しいですね。

Q.4

仕事において大切にしていること

合田

自分の頭で解を出そうとこだわるプライドかなぁ。仕事をしていて一番面白い瞬間は自分で考え出した解決策がうまくいった時。自分がなにかに悩んでて、例えば合田さんに聞きにいけば解決するけどわざと聞きにいかないんです。
聞いてしまったら面白くないというか、プライドもあるんですけど(笑)。そこに至るまでのプロセスが大事だと思いますね。

同感ですね。僕も今は後輩の育成をするようになったので、失敗も含めてまずは自分で考えて経験を積んでもらうようにしています。あとは、こだわりとかプライドとか絶対諦めない負けん気もやっぱり重要かな。こういうやり方で解決するっていうこだわり、それが良いモノづくりに一番重要になってくる。解決の方法にも美学をもつことですかね。

山本

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